- 兵庫県
政岡社会保険労務士事務所
政岡 英樹
就業規則雇用管理人事・賃金制度労務問題社会保険・福利厚生労務相談就業管理
尼崎市内で、中小企業支援の目的で、士業ネットワーク「知縁」を主催し、地縁で知り合った税理士・司法書士等5名とともに勉強会をしております。
保有資格
特定社会保険労務士 衛生管理者(1種)
経歴・実績
建設業・製造業・卸売業・病院・調剤薬局・保育園 等数社の顧問先を保有し、日々その対応をしています。事業規模も、20人以上から一社800人規模の会社まで対応し、そこから発生するさまざまな問題に対応しています。
その他、給与計算業務や賃金設計、人事考課制度、評価制度、退職金制度も数社対応しました。さらに、セミナー講師は、毎年数回行っております。



所在地 | 政岡社会保険労務士事務所 〒660-0862 兵庫県尼崎市開明町2-11 神鋼建設ビル3F |
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対応可能地域 | 尼崎市、西宮市、伊丹市、宝塚市、大阪市、豊中市、池田市 |
得意業種 | 小売業, 卸売業, 飲食業, 医療、介護福祉業, 製造業, および 運輸業 |
得意業務 | 就業規則, 雇用管理, 人事・賃金制度, 人事考課, 賃金制度, 給与・賞与, 労務問題, 社会保険・福利厚生, 健康保険, 厚生年金, 国民年金, 労災保険, 雇用保険, 労務相談, および 就業管理 |
得意事業規模 | 31人~50人 および 51人~100人 |
WEBサイト | https://www.masaokasr.com |
インタビュー
まず、事務所のご紹介をお願いします。
開業してちょうど14年になります。それこそ身近な街の酒屋さんから、800人規模の市立病院や運送会社など、様々なお客様がいらっしゃって、あらゆる労使トラブルに対応してきました。古くからのお客様からは、「何でも対応できる事務所」としてご評価をいただいています。
例えば、これまでトラブルの“あっせん”業務を受けてきましたが、中には相手側が「記事にしよう」と新聞記者を連れて来たことがありました。その時は、こちらもかなり動揺させられましたが、きちんと法的な内容と、会社としての間違いのない対応のことなどをご説明し、これには記者もご理解をいただき記事にするのを諦めてもらったことがありました。
トラブル対応以外の業務としては、顧問契約を結んでいる会社の手続代行や相談業務が中心で、給与計算を受けている先もあります。顧問契約がない会社や新規の会社には、助成金の申請と合わせて就業規則の改定を受注することが多いのですが、それがきっかけとなり毎月の顧問契約につながるケースが増えています。
もちろん、それ以外の社労士業務についても一通り行っておりますので、お客様からのご依頼には、きちんと対応いたします。
最近では、どのようなご相談が多いでしょうか。
服務規律違反に関する相談が多いです。例えば、「ルールを守らない従業員にどう対応したら良いか」「どうやって行動を正して行けば良いか」「どうしても直らない場合には、どうすべきか」という内容です。
最近ではだいぶ減ってきてはいますが、社長が感情的になってしまい、いきなり「もう来なくていい!」と言って、後々大きなトラブルになってしまうケースもまだまだ見られます。服務規律を守ってもらうために、当事務所では就業規則をどんどんバージョンアップしていく方法を取っています。何か思いがけない出来事があり、それが就業上問題であった場合には、就業規則の『服務規律』のところに追加していくものです。そのときも、分かりやすく具体的に記載します。何とでも取れるような曖昧な表現だと従業員の行動が定まりませんから。
政岡先生は、医療機関・クリニックにお強いとのことですが、その業界では労使間あるいは労働者間のトラブルが多いと耳にします。
そうですね。従業員同士や、上司と部下の人間関係が原因で辞めてしまう方が多いです。医療業は、医師、看護師、薬剤師、事務職員など、資格や働き方の違う方が集まっていますので、そういう傾向が出やすいのかもしれません。
ここでもやはり服務規律が大事になってきまして、その医院における「ルール」「やってはいけないこと」を1つずつご説明して、繰り返しお話しすることで理解を深めていくやり方で対応します。新しい従業員が入ったときには、服務規律の部分だけを抜粋したものをお渡しして「ウチではこういうことを守って頂きますよ」とこれまでに勤めていた医療機関・クリニックとは違うことを説明していただくことも推奨しています。
お客様に喜ばれた事例をお聞かせください。
トラブル解決のお話しなのですが、セクハラ問題がパワハラ問題に変わって、結局訴えが取り下げられたということがあります。
ある運送業のお客様先での事例ですが、女性従業員からセクハラの相談がありました。社長としては、真意を確かめるためにその相手方当事者である男性従業員を呼び、社長室で事情を尋ねました。社長と男性従業員の2人だけの密室だったこともあり、社長がどのように事情を尋ねたのかなど、細かいことは誰にもわからない状況下で後日、男性従業員から「パワハラを受けた。」として、心療内科の診断書を持って来て「300万円を支払ってください」という請求がありました。
そこまで話しが進展した状況で、私のところに社長から相談があったのですが、本人の訴え・事実確認・周囲の状況などを含めてしっかりと調べ、全貌が見えてきたときに解決の糸口を見つけて会社担当者と共に本人と話しをする場を設けました。最終的には訴えを取り下げてくれましたが、その後残念なことにその方は、居づらくなって3か月後にお辞めになりました。退職する結果になったことは残念なことでしたが、訴訟になるところでしたのでそれが収まり社長をはじめその会社様には大変喜んでいただきました。
お客様とのお付き合いの中で、心掛けていらっしゃることはありますか?
受けた依頼に対して、必ず結果を連絡することです。これは、職員のみんなが意識してもらっていることです。普通で当たり前のことなのですが、重要なことだと最近改めて思います。
開業して間もない頃に、依頼された手続きを終えて安心していたところ、お客様から「加入はできているのですか?」と問い合わせを受けたことがありまして。そこからは、どんな手続きに関してもレスポンスをきちんと行うようになりました。
お互いの安心感につながりますし、事務担当の方にわざわざお問い合わせをいただく時間を使わせなくて済みますので、より円滑な関係を築くことにつながるのかもしれません。
社労士を目指されたきっかけをお聞かせください。
も町工場で働く方から「仕事中の事故で指が全部無くなってしまった。でも労災で補償されるんや」という話を聞いたりしていて、「労災って本当に生活の支えになるんだな」と思っていました。その時点ではまだ社労士という存在を知らずにいました。
当時は、政治家になろうと思っていたのです。ずっと、市長秘書や、県会議員の秘書をやっていて、仕事では労働行政に関わることもありました。あるとき同僚の後輩秘書から、「社労士を受験しようと思っている」と聞かされ、その時に「自分も何か資格を持っていなければ」「秘書の職業は、議員さんが落選した場合には仕事が無くなることもあるので不安がつきものだから」と考えるようになり、一緒に受験学校に通い始めたのです。合格後、私は開業し、同僚はそのまま市議会議員になりました。
働き方改革が進められる中、社労士の役割も大きくなっていますが、今後の方向性も含めてお話しいただけますでしょうか。
残業時間の上限規制や、同一労働同一賃金への対応などはもちろんあるのですが、中小企業のITスキルを向上するための支援をしていきたいと思っています。働き方改革と業務効率化は切り離せない関係ですので、お客様の業務効率化のために、HRテックの導入支援・活用をご提案する。例えば、タイムカードではなくWebで勤怠管理を行うようにして、そのデータを取り込んで給与計算を行い、給与明細書もメールで配信をすることにより、完全にペーパーレスになって、担当者の負担をぐっと減らすことができます。
もうひとつ、採用・定着を始めとした人事企画の側面から働き方改革を支援していきたいという思いもあります。
「素直」が座右の銘とのことですね。
はい。松下幸之助さんが創設したPHP研究所の理念に「素直な心」というのがあり、次のように定義しています。「素直な心とは、寛容にして私心なき心、広く人の教えを受ける心、分を楽しむ心であります。また、静にして動、動にして静の働きのある心、心理に通ずる心であります」。
お互い人間が最も好ましい生き方を実現していくには、それにふさわしい考え方や行動を取ることが大切で、その根底になくてはならないものが「素直な心」というわけです。そして、素直な心を根底に持ってお互いが生きていくところから、より良い共同生活が段々と実現し、一人ひとりの幸せも次第に高められていくのではないかということです。
最後に、ご趣味についてお聞かせください。
野球観戦、将棋です。野球観戦は、阪神と阪急に囲まれたエリアで育ったものですから小さいころは周りの友達みんなが阪神や阪急の野球帽をかぶってました。私は、今はもちろん阪神ファンです。将棋は、今訓練中ですがボケ防止で始めました。将来は、本腰を入れて対局したいと思っています。
ちょっとした疑問もすぐに解決できます。
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