- 宮城県
細川社会保険労務士事務所
細川 正智
就業規則雇用管理人事・賃金制度助成金社会保険・福利厚生労務相談
当事務所はお客様を支え続け、お客様に当事務所を支えて頂く。
当事務所は従業員に手助け頂き、当事務所は従業員を手助けする。
この4つの相互扶助の輪が拡大していく事が当事務所の基本理念である。
保有資格
簿記(3級) 特定社会保険労務士



所在地 | 〒980-0022 宮城県仙台市青葉区五橋1丁目1番地58号 ダイアパレス仙台中央216 |
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対応可能地域 | 宮城県全域 |
得意業務 | 就業規則, 雇用管理, 人事・賃金制度, 賃金制度, 助成金, 社会保険・福利厚生, 健康保険, 厚生年金, 国民年金, 労災保険, 雇用保険, および 労務相談 |
得意事業規模 | 1~10人, 11~30人, および 31人~50人 |
TEL | 022-343-7527 |
FAX | 022-343-7528 |
Eメール | hosokawa_sr_office@sky.plala.or.jp |
WEBサイト | http://www.hosokawa-sr.com/ |
インタビュー
中心とされている業務についてお聞かせ下さい。
社労士業務を全般的に行っていますが、その中でも特に重要だと考えているのが、社会保険や労働保険の手続き、給与計算です。加えて、昨今では残業問題も後が絶えませんので、その対策にも力を入れています。 残業問題の対策については、辿っていくと、賃金制度改革に行きつくと考えています。毎月の給与はもちろんですが、退職金制度はどうするか、ボーナス制度はどうするか、といった話に発展していきます。 就業規則に規定する労働時間の部分も見直す必要が出てきますが、最終的には賃金制度の仕組みを変えなければ残業代対策になりませんので、これら全てを視野に入れて、その会社に合った形で対策を打っていくことになります。 賃金制度や就業規則を改定した場合などには、最後に必ず従業員説明会を行い、私が立ち会い、皆さんに納得していただいた上で、同意を貰うように努めています。このきめ細かいフォローが当事務所の特色だと言うことができます。
「会社も従業員も納得できる」残業代対策というのがポイントですね。
どうしても残業代対策というと賃金を抑える方に目が行きがちで、従業員の同意を得にくい場合が多いですが、従業員のモチベーションが下がってはいけません。 ひとつの例として、成果主義的な要素を取り入れる場合があります。「頑張っただけ評価される」、これが企業としては一番健全な形ですよね。頑張らない人は「今までの安心感がなくなった」と感じるかもしれませんが、基本的には残業代対策の賃金改定に成果主義的な要素を取り入れ、ボーナス制度や退職金制度とも連動させながら、これらをトータルで行うことで、結果的に賃金改定によって従業員のモチベーションが上がるようになることを目指してやっています。 もちろん、上長はそれぞれの従業員の仕事の評価をしっかりと行う必要があります。ダラダラと残っていて残業代がかさむのと、逆にきっちりと仕事を行い定時に帰る方と、区別しなくてはいけません。残業の時間だけに目がいってしまうと、長く残っている方が偉いだとか、早く帰ると目の敵にされるという見方が出てきてしまいますが、給与から評価まで、トータルで見る必要があります。 トータルで見て、従業員のモチベーションを上げた上で、コンプライアンスの部分もクリアにしていく。ここが社労士の腕の見せどころです。
社会保険や労働保険の手続き、給与計算などを行うにあたって心がけていることはありますか?
とにかく正確に行うことを心がけています。それぞれの手続きには期限がありますから、早さは当たり前ですが、給与は1円でも違えば従業員の不利益にもつながってきますから、正確であることは非常に重要です。 これは、当事務所の特徴なのですが、新たに顧問契約を結んだお客様は、最初の1年間は私がじっくりとお付き合いさせて頂きます。お客様ごとの特性や文化を見極め、コンプライアンスを軸に、しっかりとコミュニケーションを取り、その後、手続き業務などを職員が担当する流れになります。
教育事業や行政書士の業務も行っていらっしゃるのですね。
教育事業に関しては、以前、ずっと専門学校で働いていた繋がりから、今でも色々な学校の講義をやっています。専門学校だったり、大学で学生に教えたりもしますし、私だけでは手が回らないときには、別の講師を派遣するような仕事も行っています。 本当はもっと企業に入り込んで、ビジネスマナーを始めとした社員教育もやっていきたいですね。入社した社員には、初日にきちんと就業規則について教えるべきだと考えているのですが、会社ではそれを上手く話すのは難しいでしょうから、私が代わりに引き受けて、就業規則の教育、社内のビジネスマナーの教育を行っていきたいという思いがあります。 また、宮城県社会保険労務士会の高校出前講義委員の委員長を拝命しており、若年者に対する、社会保険教育や労働教育は、ほとんどボランティアですが、ライフワークの1つとして取り組んでます。 行政書士の業務に関しては、従業員が行政書士の資格を持っているので、登録をしてもらい、お客様の仕事を受けています。行政書士の仕事はほとんどの会社が何らかの形で必要としていると言っても過言ではなく、顧客サービスとして顧問先様限定で仕事を引き受けています。
お客様から頂いた感謝の言葉など、印象深いものをお聞かせ下さい。
初めて賃金制度の改革を行った時が印象的です。残業代との整合性を取るために、一部給料が下がることになったのですが、従業員説明会の時には、従業員の方に殴られたり、塩をまかれたりするのではないのかと覚悟していました。しかし、全く逆で、説明会の後は従業員の方から「きちんと説明してくれて良かった。ありがとうございます」という言葉をいただきました。訪問した際の、私に対するお辞儀の角度が深くなったのも印象的です。従業員説明会をやって、皆様の晴れ晴れした顔を見ると、これからも続けていこうと確信します。労務管理で大切なのは、対話であり、しっかりとした説明なのだと改めて実感します。
開業するまでの経緯をお聞かせ下さい。
以前は旅行業界で働いていて、その後は旅行関係の専門学校の職員として担任や授業を受け持ったり、就職指導などを行っていました。そういった部分で、現在の仕事とは若干の関連性があるのかもしれません。 社労士を目指すきっかけは、ワーキングホリデーでオーストラリアに1年間滞在していた時に訪れました。ちょうどその頃はバブル時代で、日本人は皆お金持ちで「働き蜂」などと呼ばれていました。オーストラリアにいると、1ヶ月程度のバカンスを取っている人がたくさんいます。日本人の休暇と言えば、例えば旅行に行く場合でも、2泊3日で物凄い観光をして、買い物ツアーをして・・・と、とにかく凄い詰め込み様です。その反面、ただ1ヶ月間ホテルに泊まって、のんびりしているだけの人がいます。「この違いは何なのだろう」と純粋に思ったのです。旅行という角度からもそうですが、日本人の働き方が気になったのです。日本人の働き方はおかしいのではないのかと。 日本に帰ってきてから、働き方といったことに興味を持ち始め、なんとなく社会保険労務士を目指すことになりました。数年後に資格を取得したのですが、もともと独立心が強かったので、迷わず独立しました。 経営者目線が見えてきたのは、開業してからです。正直なところ、「経営者のために頑張りたい」と目指していたわけじゃないのです。「独立したい、お金を稼ぎたい」と邪念だらけでした(笑)。 今はHPにも「中小企業経営者を支え続けます」と載せているとおり、実務を行い、経営者の方々と接していく中で、その思いが根幹となっています。 中小企業経営者の力になりたいという思いを更に強く持ったのが、震災の時です。私は石巻出身で、両親が石巻にいるのですが、震災の後に度々訪れていました。私が石巻に良く行っているのを知った仙台の倫理法人会の仲間から、石巻の人達は何を欲しているのか聞かれたんですね。「食べ物なのか?服なのか?」と。でも、実は石巻はもう先に進んでいましたから、お古のような服はいりませんし、食べ物も余っていました。その頃には多くの方が「一番欲しいのはお金だ」と言っていました。しかし、同じ時期にテレビを見ていると、福島の方が「一番欲しいのは仕事だ」と言っていました。仕事をして、自分でお金を稼ぎ、復興したいのだと言っていました。 そう考えた時、「一番欲しい仕事」を与えていたのは中小企業の経営者の人達でした。震災の時からずっと見ていましたが、雇用調整助成金等を利用しながら、皆が頑張っていました。私は、そういった経営者の方々の手伝いをしなければいけないのだと、震災後、特に感じたのです。日本の経済を支えているは中小企業の経営者だとさえ確信しています。そんな中小企業経営者を支え、お手伝いすることが事務所の方針となっています。
今後の展望はどのようにお考えですか?
一番しっかりとやっていきたいのは給与計算です。給与計算に携わると会社の実情が一番見えてきます。月に1回は必ずコンタクトをとることになりますし、従業員の入退社の連絡ミスもありません。更には、残業代がかさんでいる月の勤怠の状況を確認することもできます。すると冒頭にお話しした残業問題対策にも繋がり、トータル的に会社を見ることができます。基盤として、給与計算をやらせていただいたほうが、良い仕事ができるのではないのかと考えています。 ですから、事務所の体制を固めて、皆が給与計算のスペシャリストとして動けるようにしていきたいですね。後は、「新規のお客様との最初の1年間のお付き合い」の部分で労務管理の指導を安心して任せられる従業員を育てていくのが当面の目標です。
最後に趣味についてお聞かせ下さい。
スポーツです。高校時代はラグビーをしていましたが、今はゴルフに夢中です。コースを回っていると、緑が綺麗ですし、リフレッシュになりますね。お酒も大好きですが、お酒を飲むより良いかもしれません。 それから、キャンプも好きで、良く行っています。ゴミ燃やしというか、焚き火が好きですね。 社労士の仕事はストレスが溜まるところもありますし、「仕事を楽しみなさい」言う人もいますが、私の場合はまだその域まで行っていないので、やはりリフレッシュが必要です。
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