- 北海道
井上一喜社会保険労務士事務所
井上 一喜
就業規則人事・賃金制度労務問題社会保険・福利厚生
開業当時より『お客様から仕事を頼んで良かったと思われること』『社長の社外の腹心となる』を常に心がけており、お客様の会社が、より『儲かる会社』になるよう人事労務の側面からの支援に尽力いたします。
・けしからん社員に毅然と対応でき、時代の変化にも対応した就業規則
・がんばる社員をさらにやる気にさせる賃金制度
・シンプルで運用しやすい評価制度
など大企業のマネではない中小企業に合った制度構築のお手伝いをいたします。
もちろん社会保険手続きについても、電子申請により迅速に対応いたします。
経歴・実績
平成13年 社会保険労務士試験 合格
平成16年 大学卒業から10年間の税理士事務所勤務を経て、自宅の一室で独立開業
平成18年 北見昌郎先生が主催する『北見塾』を受講、賃金コンサルタントの認定を受ける。
平成19年 現在の事務所を構える。以後、中小企業の人事労務顧問、賃金コンサルタントとして道東地域を中心に活動。
所在地 | 北海道網走郡大空町東藻琴55-77 |
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対応可能地域 | 北海道北見市、網走市、美幌町、大空町、津別町、斜里町、小清水町、清里町、弟子屈町、羅臼町、標津町、中標津町、訓子府町、置戸町、陸別町 |
得意業種 | 医療、介護福祉業 |
得意業務 | 就業規則, 労使協定, 服務規律, 懲戒, 採用, 労働時間・休日休暇, 休職, 人事・賃金制度, 人事考課, 労務問題, 未払い残業, 社会保険・福利厚生, 健康保険, 厚生年金, および 労災保険 |
得意事業規模 | 11~30人, 31人~50人, および 51人~100人 |
WEBサイト | http://www.kazuki-sr.com/ |
インタビュー
中心とされている業務についてお聞かせ下さい。
人事・労務に関する相談、社会保険の手続き、給与計算の代行を主にお受けしています。だいたい日中は会社に訪問したり、こちらにお越しいただいたりして、社長さんたちとお話をして、夕方、事務所に戻って書類をそろえるというのが日常です。 業務を行うに当たっては、法律論を振りかざすのではなく、あくまでも「会社の経営」という視点に立って、会社の状況や、社長の立場、従業員の気持ちなども考えた提案をするようにしています。 もちろん、法律で決まっている部分はしっかり守るという話になるのですが、法令遵守をきちんと押さえた上でバランスを取るのが私たちの仕事だと思います。許容される部分と、そうでない部分は、社労士でないと判断が難しいところもありますから。
労働基準監督署の指導を受けた後、ご相談に来られる会社様も多いとのことですね。
比較的規模の大きな、従業員が50人以上ぐらいの会社になると、「監督書の指導があって改善しなければならない」と相談に来られることが多いです。その後、継続的に見ていくということで、契約をさせていただきます。 内容で言うと、残業代の未払いに関するものが多いです。この地域は、都会から見るとまだまだ遅れていて、「うちは残業するような仕事を与えていないよ」「残業するのは、本人の能力がないからでしょう」という感覚の経営者が少なくないのです。 それでご相談に来られるわけですが、払わなければならないものは払ってもらって、その後の対策についてアドバイスをしていきます。
具体的に、どのような対策をされるのですか?
「とりあえず指導された部分だけ払えば良い」と、それで終わりにしようとする方もいらっしゃいます。でもそれでは、また同じ事の繰り返しになる恐れがありますから、まずは考え方からじっくりお話しして、具体例をご説明したりしながら、経営者の方に理解していただくところから始めます。 三六協定が結ばれていない場合は、作成から始めるのですが、社労士が関与していない会社さんだと、まずそこからスタートという場合が多いですね。また、固定残業代についてもインターネット等をご覧になって、「予め残業代を払っているのだから、追加で払うことはないですよね?」とか、「うちは残業込みで、月30万払っているのだから、それで良いでしょう」と言う方もいます。それでは違法になってしまうことがありますので、考え方や制度自体の見直しについてアドバイスをすることもあります。 今は地方でもインターネットで簡単に情報を引き出したり、情報交換ができてしまうので、同業種に勤めている方々が参加しているインターネット上のコミュニティーサイトがあって、そこで「こういうふうにやったら、会社からこれだけお金が取れた」という話が広まっていたりします。 今は従業員の方が色々情報を持っていますから、会社もこれまで以上にきちんと対応していく必要があると思います。
最近では、人手不足の問題もあろうかと思います。
この辺りでは、今はどの会社さんも人手不足で困っています。ハローワークに求人広告をしたところで音沙汰が無かったり、地元の新聞等に求人広告を出しても、全く反応が無いと聞きます。 先程の話とつながってくるのですが、職員同士の情報の共有の中で、「しょっちゅう求人が出るようなところはブラックだ」という話が広まり、余計に応募が集まらなくなるということもあります。 そういう会社さんからご相談があったときには、まず求人票の出し方からアドバイスをします。条件だけを書いた事務的内容ではなく、特色や環境など目を引くような載せ方をしたり、他には、休みが取れない事業所も多い中で、休みを他より多く取れるような場合には、PRのポイントとして載せていただくようにしています。
人件費については、「コスト」ではなく「投資」という考え方が必要なのですね。
いわゆる労働集約型の産業では、「人があってこそ」というところがあります。 分かりやすく言いますと、安い賃金で雇った社員が、半年や1年経ってやっと仕事を覚えてきた頃に辞められてしまうと、またゼロからのスタートになってしまいます。やはり、そこは投資として捉えていただいて、ある程度の給料をきちんと払って、長く働いてもらった方が、本人にとっても会社にとってもプラスになるのです。 もちろん、給料だけではなく、きちんと教育をしていくことも大事です。本人が成長し、会社も成長していくのが本来の望ましい形ですから。介護事業所に対しては、賃金改善を含め、「処遇改善加算」が取れるようにアドバイスをしたり、その他の事業所に対しても人事評価制度・賃金制度の提案をしています。
賃金の大家でいらっしゃる、北見昌朗先生の「北見塾」のご出身と伺いました。
はい。大学を出た後、10年ほど税理士事務所に勤めていたのですが、上司が「勉強したかったら聞いていいよ」と、事務所の書棚に山積みになっているカセットテープ見せてくれました。そこから何気なく手に取ったテープが、北見先生が賃金について話していたテープで、それを聞いて「すごい人だなぁ」と。それで、すっかり感化されて社会保険労務士を目指すようになったのです。 社労士として独立した次の年に、北見塾というコンサルタント要請講座に参加することにしたのですが、開催地が名古屋ということもあり旅費等も含めると費用が100万円ほど必要となるので当初は悩みました。開業資金も無く独立して、子供も4人いたものですから。ですが、思い切って決断して参加して、結果的には良かったと思います。そこで参加していなかったら、今の事務所は無かったかもしれません。 北見塾で賃金についてひと通り勉強させてもらいましたが、毎年1〜2回の継続研修に参加することで最新の情報・知識を更新していくことができますし、そこに参加している全国の仲間との交流や情報交換があり、自分にとっては大きな財産です。 その後実務も積み重ねてまいりましたので、今はお客様に見合った賃金制度・人事制度を検討し、積極的にご提案するようにしております。
社労士としての信念をお聞かせ下さい。
今のように景気の波が激しいときに、雇用を維持して、毎月決まった日に給料を払って、会社の社会保険料もきちんと払っている社長さん達は「すごいな」と改めて思います。 一生懸命頑張っていて、従業員のことも考えている社長のために、我々も一緒に頑張って、より良い会社になるためのお手伝いができれば良いですね。正直言いまして、以前は少し勘違いしていたところがありました。会社にとって人件費は「支出」の部分で、安いに越したことはないという考えだったのです。 改めて思うのは、実際そうではなく、きちんと仕事に見合った、あるいはそれ以上の賃金を払って、従業員さんのやる気を引き出して、良い社風のもと、最終的に会社の利益が上げられるような仕組みをつくるのが大事だということです。 これまでの反省も踏まえて、「コスト」や「人件費」という狭いところだけではなく、「会社がどうやって利益を挙げていくか」という大局的な視点に立って、相談に乗っていきたいと思います。
就業規則を作るときには、そういった「社長の思い」や「経営理念」を入れていくのですか?
就業規則の最初の部分に入れるようにしています。ただ、やっぱりそれを浸透させていくのが難しいところで、まずは社長が実際に自分の言葉と態度で示してもらうのが一番です。 従業員の方も、毎月決まった時期に給料を払っていく経営者の大変さや、ありがたみが分かると、「社長がどういう思いで経営しているのか」が腹に落ちて、経営理念もスッと入ってくるのだと思います。お互い人間ですから、それぞれを尊重し合っていくことが重要なんだと思いますね。 社会保険の手続などは電子申請で行っていまして、1回1回会社にハンコをもらいに行ったりする手間もなくなって、パソコン上でやり取りができるので大変便利ですが、何より、電子申請で空いた時間分を、顧問先の社長や従業員とのコミュニケーションなどに費やせるので、本来の社労士としての仕事に、より近づいていると思います。
最後に趣味についてお聞かせ下さい。
ちょっとした疑問もすぐに解決できます。
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