- 福岡県
アンフィニ社会保険労務士法人
中島 一平
保有資格
特定社労士 AFP
所在地 | 〒812-0020 福岡県福岡市博多区対馬小路11-14 |
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対応可能地域 | 全国 |
得意業種 | 小売業, 卸売業, 飲食業, 情報、通信業, 医療、介護福祉業, 教育業, 金融、保険業, 製造業, および 建設業 |
得意業務 | 就業規則, 雇用管理, 女性・高齢者・非正規労働者等, 人事・賃金制度, 労務問題, および 労務相談 |
得意事業規模 | 1~10人, 11~30人, 31人~50人, 51人~100人, 101人~300人, 301人~500人, 501人~1,000人, および 1,000人以上 |
WEBサイト | http://www.sr-infini.com/ |
インタビュー
まず、お力を入れていらっしゃる業務について伺います。
特に「人事評価制度の構築」と「社員研修」に注力しています。
人事評価制度の構築においては、まずお客様と「なぜこの制度を導入するのか」という目的を明確にするところから始めています。多くのお客様が「評価を明確化したい」「賃金や賞与の決定方法を整理したい」といった具体的な課題を抱えていますが、大きな前提となる目的は「人事評価制度を通じて社員の育成と意欲の向上を図り、会社の成長につなげる」ことだと考えています。この出発点をご納得いただいた上で、プロジェクトを進めるのが特徴です。
もちろん制度を作っただけでは機能しないため、その後に「評価者研修」をはじめとする研修を実施し、制度の運用をサポートしています。このように、制度設計から運用支援まで一貫して対応する点が、当社の強みです。
また、先んじて評価者研修を挙げましたが、社員研修に関してはお客様からの要望をお預かりして、ニーズに合わせて実施しています。最近はカスタマーハラスメントなども話題になっていますので、そちらもお受けできるよう、準備を進めています。
お客様のお話を聴かれる際に、心がけていることはどんなことでしょうか。
「行きます!聴きます!提案します!」という積極的な姿勢です。これは、当社が掲げている経営方針でもあります。
社労士だからこそできることとして、「人事労務の専門家」という視点からの情報提供があると考えています。ご希望のお客様に対しては、毎月定例訪問のうえ、法改正や裁判事例、労働・社会保険に関する最新情報をわかりやすく提供しています。近年では新聞を取らないお客様も多くいらっしゃいますが、意外にもそうした媒体からの情報が職場環境改善のきっかけになることが多々あり、好評をいただいています。
会社の発展には従業員の「働きがい」が不可欠であり、そのために、企業内でのトラブル解決や未然防止の仕組みづくり、例えばハラスメント研修なども行い、社員が安心して働ける環境を整える必要があります。従業員の働きがいを高める取り組みを通じて、企業全体をより良くしていくために、実際にお客様のもとへ行き、お話を聴き、解決策を提案することが、重要だと考えています。
お客様のお話を聴かれる中で、印象深いエピソードはございますか?
これは企業ではなく個人のお客様だったのですが、以前にお受けしたハラスメントに関する相談の事例が印象深いです。
パワハラやセクハラを受けた女性2名からのご相談を受け、労働局のあっせんに私が同行しました。その際には未払賃金や慰謝料の解決に向けた対応を行い、お二人から感謝の言葉をいただきました。この経験を通じて、社会保険労務士として企業だけでなく、個人の問題にも寄り添う大切さを実感しました。
以降、ハラスメントのご相談に我々が立ち会うことも多くなりましたが、問題の解決に向けては、加害者・被害者・関係者全員の面談を行い、事実確認や今後の改善策の提案をしています。ハラスメントの事実があった際、経営者の方々は解決方法が分からず不安を抱えるケースが多いですが、私たちが間に入ってお話を聴くことで、安心されることが数多くあります。さらに、女性の相談者の場合には、女性社労士が同行し、話しやすい環境を整える工夫も行っています。
お客様が抱える問題は、いわば糸と糸がもつれているような状態ですが、このような糸の絡まりを丁寧に解きほぐし、問題を解決することで、お客様の安心や満足につながることが私たちの大きなやりがいです。
お客様に寄り添う姿勢の表れが、貴社名の「アンフィニ」なのですね。
その通りです。「アンフィニ」はフランス語で「無限」を意味する言葉で、人間には無限の可能性があるという信念のもと、その可能性を引き出していきたいという思いが込められています。
法人の設立当初、「無限」という言葉は使うことを決めていたのですが、日本語の「無限」をそのまま使うと硬い印象になってしまい、英語の「インフィニティ」では少し長すぎると困っていました。そんな中たどり着いたのが、短くて響きが良い「アンフィニ」だったのです。
さらに、かつて電話帳では社名が「あ」で始まると目立ちやすく有利だと言われていたという背景も、選んだ理由の一つです。現在では電話帳も見かけなくなり、その理由自体は薄れてしまいましたが、短く覚えやすいことや響きの良さから、いまもお客様に親しんでいただけているのかなと感じています。
スタッフの方から見た中島先生の印象も、気になるところです。
久地石:一見すると強面に見えるかもしれませんが、実際には非常に優しい人です。お客様から「こういう問題が起きた」「どうすれば良いか」といった相談を、構えず気軽にできる安心感があるとお声をいただくなど、頼りにされているというのはとても感じますね。
知念:「裏表のない人」というのが、一貫した印象です。中島との出会いは、以前私が別の企業に勤め、社労士を講師とした研修の事務局をしていた時でした。仕事柄、他にも様々な社労士の研修を受けましたが、あんなにも自然体で腑に落ちた研修は後にも先にも中島のものだけでした。言葉に嘘偽りがなく、説得力があるという点が、お客様から信頼いただける証と確信しています。
スタッフの方からも信頼が厚いですが、普段はどのように接されているのでしょうか?
『考えるな、行動しろ』ということを、いつもスタッフには伝えています。
これは全く考えずに動きなさいということではなく、ある程度迷ったら行動に移すことが大切だという考えに基づいています。行動した結果うまくいかなければ、その原因を考えて改善すれば良いという姿勢を重視しており、「やる前からできない理由を述べて何もしないことが一番良くない」と伝えています。
私自身も悩むことはありますが、その時にはスタッフから背中を押されています。このように、迷った時に行動へと背中を押してくれる人の存在が大切だと考え、職員にもその精神を共有しています。
ここで、社労士事務所開業までの経緯も伺います。
実は、資格取得にあたっては「社労士になりたい」と強く思っていたわけではありませんでした。
大学を卒業後は銀行で融資を担当し、日々、中小企業の経営者や役員の方々とやり取りをしていました。そんな折、父が不慮の事故に遭ったことで家業を継ぐことになり、銀行を退職しました。しかし事業の先行きが厳しいことを悟り、「何か資格を取ろう」と思い本屋に行きました。銀行に勤めていたので税理士が頭に浮かんでいたものの、取得に時間を要するため断念したのですが、その時「社労士は将来性がある」「頑張れば短期間で取得できる」と本に書かれていたのを読み、「これだ」と思ったのが社労士資格を取得したきっかけです。
当時は社労士の仕事についてほとんど知識がない中でのスタートでしたが、資格を取ってから経験を積む中で、今のように経営者の方々を支援する仕事につながっていきました。銀行時代に培った経営者とのやり取りの経験が、社労士としての今の私の土台になっていると実感しています。
今後の貴社の展望をお聞かせください。
様々考えはありますが、業務の大きな二本の柱となるのは「相談業務」と「定例訪問」だと考えています。
「相談業務」については、企業を経営する以上はどうしても人に関する悩みごとは日常的に発生するものですので、お客様に寄り添ってお話を聴くこと、またそうした悩みごとの発生を未然に防ぐための研修や、人事評価制度の構築は、引き続き大切にしていきたいところです。
「定例訪問」については、件数をさらに増やしていきたいです。毎月の訪問によって顧問先企業様が「こういうことを聞きたい」と待っていてくださることが多く、お客様との信頼関係を築くためにも重要な役割を果たしているからです。AIや電子申請が進化する中で、事務手続きは簡素化されるかもしれませんが、人と人との関わりを通じた相談業務や対面でのサポートはAIには代替できない領域と考えています。
また、業務以外の面ですが、ご縁をいただき2024年10月より、沖縄事務所を開設しました。より幅広いお客様の支援ができるよう、体制の整備も進めてまいります。
最後に、先生の趣味について伺います。
健康維持を兼ねてですが、ウォーキングやジョギングをしています。
以前から走ることは好きでしたが、コロナ禍の影響で中断してしまっていました。しかし先日糖尿病と診断されたことをきっかけに、毎日朝のウォーキングを再開し、健康の目安とされている8,000歩を目指して、およそ1時間、6kmくらいを歩いています。
今では各地で開催されるマラソンへの参加も再開し、先日は福岡マラソンを完走してきました。実は、参加する前に、転んで足を剥離骨折した中での参加だったのですが、家族の心配もありながら無事走りきれたことが、大きな自信になりました。
ちょっとした疑問もすぐに解決できます。
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