- 長野県
人事サポートオフィスすずらん
阿部 敏也
就業規則雇用管理人事・賃金制度労務問題助成金労務相談就業管理労務コンサルティング 電子申請による各種手続き業務
当事務所は、社会保険労務士としてできる範囲にとどまることなく、人材を活かしつつ企業や組織がもっとよくなるようにという想いを込めて、サポート、コンサルティングを心がけています。どうぞお気軽にご相談ください。
保有資格
・特定社会保険労務士
・ハラスメント防止コンサルタント



所在地 | 〒396-0014 長野県伊那市狐島3504-1 Bellecourt狐島A棟 人事サポートオフィスすずらん |
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対応可能地域 | 長野県全域 |
得意業務 | 就業規則, 社内規定, 労使協定, 服務規律, 懲戒, 雇用管理, 教育訓練・能力開発, 労働時間・休日休暇, 人事・賃金制度, 人事考課, 賃金制度, 給与・賞与, 退職金制度, 労務問題, ハラスメント, 助成金, 労務相談, および 就業管理 労務コンサルティング 電子申請による各種手続き業務 |
得意事業規模 | 1~10人, 11~30人, 31人~50人, 51人~100人, および 101人~300人 |
WEBサイト | https://office-suzuran.com/ |
インタビュー
中心とされている業務についてお聞かせ下さい。
就業規則の作成・変更が中心ですが、それに連動する形で、社会保険や労働保険の手続きを依頼される機会が増えています。また、給与計算や年金相談などもやっており、オールラウンドで手掛けています。最近では、就業規則を重要視されるお客様が増えているように思われます。以前は、10年以上手をつけていない就業規則を持ってきて「法律が変わったので、何とかしたい」と相談される方もいらっしゃいました
今は、コンプライアンスに対する経営者の意識も高まり、「頻繁に行われる法改正にきちんと対応していきたい」という理由で相談される方が増えています。近年では、高年齢者雇用安定法や、労働契約法など、大きな法改正があったことも大いに影響していると思われます。
ただ、田舎の方では都会と違って「その程度の改正なら、まだこのままで良いのではないのか?」といった、のんびりした雰囲気もあります。ですから、お客様には「今の時代、会社に不満がある社員に監督署に訴えられたりすることは珍しくありませんよ」とお伝えし、企業のリスクについても積極的にお話しをさせていただいています。
事務所ニュースでも情報提供をされていると伺いました。
お客様への情報提供については、訪問した際に直接お話しするのはもちろんですが、開業以来ずっと発行している事務所ニュースを通じた形でも行っています。これは、顧問先はもちろん、それ以外のお客様にも配っていて、好評をいただいております。
事務所ニュースを見た方のところに、たまたま訪問した際に「この間、記事に書いてあったことについて相談に乗ってほしい」と言われたりすることもあります。
そうやってだんだん広がって来ていますので、これは今後も続けていきたいと思います。
「セクハラ・パワハラ防止コンサルタント」という珍しい資格をお持ちなのですね。
この資格は平成24年に取りました。ニュースで話題になることが多いですが、最近は、職場でも人間関係の問題が増えていて、会社の方から、「急に社員が会社に来なくなった」とか「うつ病になった社員がいる」という相談を受けています。よくよく話を聞いてみると、会社の中だけの話ではないのですが、社内の人間関係がうまくいっていない部分が大いに影響しているのです。
セクハラは、法令上においても、事業主がある程度は何とかしなければならないと義務づけられているのですが、パワハラはそれがないので、自分が何かできないかと常々考えていました。パワハラが起きないようにするための社労士の仕事としては、未然に防止するための社内制度をどうつくっていくかだと思います。つまり、仕組みを作ることです。もちろん、コミュニケーションを高めることも欠かせないことです。
セクハラ、パワハラの防止のためにはどうしたら良いのか、経営者と一緒に考えてルールを作り、それができたら、社内の啓蒙の意味で管理職も含めた研修を行い、何がセクハラ、パワハラにあたるのかを理解した上で管理していただくんですね。
その話は、今までずっとしてきていますが、今後は更に重要になってくるかもしれません。
最近は解雇に関する相談が多いと伺いました。
そうですね。解雇の話は喜ばしいものではありませんが、しっかりと説明をいたします。解雇するに当たっての手順や、最低限守るべき事などをお伝えし、会社が「不当解雇だ」などと言われてしまわないような環境作りのサポートもしています。
解雇の問題はデリケートで、感情が優先してしまうと、解雇された方は組合に駆け込んだりすることもあります。ですから、できるだけそういうことのないよう円満に解決する形を心がけています。都会とは違って、これだけ狭い地域ですから、例えその会社を辞めたとしても、どこかで会うことがあるかもしれません。人間関係もきちんとした上で、会社と社員の相互理解のもとに進めていく必要があります。経営者の言うことももちろん分かりますが、あまりにも経営者がやりすぎな場合もありますので、トラブルにならないための調整が必要になります。
社労士の仕事の本質は、実はこういう所にあると思います。社労士と言うと、手続きの仕事が中心と捉えられがちですが、もっと深い部分で求められていることがあります。一昔前だと、法律に則り、手続きをきっちり確実にやれば良かったのですが、今は調整力やコミュニケーション力が求められている時代です。法律論を振りかざしても当然経営者には納得して頂けませんし、だからといって法令違反を勧めるわけにはいきません。このあたりの調整が、まさに我々に求められているところではないでしょうか。
助成金についてのご相談はいかがですか?
助成金は、特に意識してやっているわけではないのですが、一番相談されることが多いです。そんな関係で私も色々と調べているのですが、要件に当てはまりそうなお客様には、こちらから声をかけています。例えば、キャリアアップ助成金という、有期契約の方の人材育成や、正社員へ転換などを行う企業が受給できる助成金がありまして、そのような予定のある会社5社に提案したところ、2社は申請の手続き進めており、3社は検討していただいている段階にあります。
お客様に喜ばれた事例で印象的なものはありますか?
以前、個人の方の障害年金の手続きを行った際には、本当に喜んでいただきました。その方は「この病気で本当に年金が受けられるのか」と不安に感じていらっしゃいました。当然、医者の診断書がなければ駄目なのですが、その症状であれば受給できるだろうと判断して手続きを進め、難しい症例ではあったのですが、無事に障害年金を受給することができたのです。
その方は、会社に勤めていたときに具合が悪くなり、傷病手当金をもらいながら1ヶ月ほど休んでいました。その後、少し良くなってきてはいたのですが、1年半近く経ったころでまた再発したのです。この場合、傷病手当金は発症から1年6ヶ月しかもらえないので、期間が過ぎてしまうと一切もらえなくなってしまいます。会社の方から相談があったのですが、障害年金の受給まで漕ぎつけることができて私も一安心でした。
事務所の理念についてお話しいただけますでしょうか。
「人材を活かす企業経営をサポートする」というのが私の理念のひとつで、そういった立場でコンサルティングをしています。社労士という立場でできることは限られていますが、会社の発展のために、また、社員の活躍の場を増やすために尽力しています。
あとは、長野県の社労士会の活動にも携わっていまして、伊那支部の事務局の仕事をやっています。その関係から、社労士会に対して意見を述べたりもしています。「社会の中で、社労士が役に立てる分野がこれだけあるのだ」と多くの人に理解されることが重要だと思うのです。そして、これからの若い社労士のためにも、認知度を高め、多くの企業に関与できるように広げていかなければなりません。
開業をするまでの経緯を聞かせ下さい。
元々は東京でサラリーマンをしていました。そのままずっと東京にいるつもりでしたが、都会に疲れたということと、両親が年を取ってきたこともあり、田舎に戻ろうかと思ったのです。ただ、40歳を過ぎてから戻っても、仕事があるのかどうか不安だったので、資格を取ろうと考えました。
社労士を目指したきっかけは忘れてしまいましたが、勉強はすればするほど面白さを感じることができました。試験は3回目で受かり、指定の講習を受け、すぐにこちらに戻ってきました。
前職で、社会保険の手続きや会計に携わったこともあり、実務の内容は大体分かっていたのですが、こちらに来て、いざ開業したときにコネも何もないんですよね。ゼロからのスタートで、地元とはいえ20年以上も都会で暮らして地理もわからない状態でしたので、最初は大変でした。チラシを持って地道に歩いて営業をして、感触の良いところには事務所ニュースを持って毎月届けていました。そうすると、最初は届けるだけだったのですが、それをきっかけにいろんなことを聞かれるようになり、そのうちに具体的な依頼を受けるなど、段々と契約へと繋がっていきました。今では30件近いお客様とお付き合いがありますが、最初は本当に大変でしたね。
最後に趣味についてお伺いします。
ちょっとした疑問もすぐに解決できます。
お気軽にご連絡ください。