- 千葉県
椎名社会保険労務士事務所
椎名 昌之
就業規則雇用管理女性・高齢者・非正規労働者等人事・賃金制度助成金社会保険・福利厚生
私は、人の力(人財)の育成と未来へ向けた活用という観点から、労務管理、労働問題、就業規則の作成、並びに労災保険・雇用保険・健康保険・厚生年金保険等の手続、また給与計算等、お客様の幅広いニーズに応え、事業の健全な発展のお手伝いいただいております。
人財育成分野では、新入社員研修・管理職研修などを実施し、従業員の満足度を引き上げ、顧客へのサービス向上のつなげ、会社の発展に貢献しております。
また、老齢年金をはじめ、障害年金、遺族年金等の請求書作成並びに提出代行を行っております。特に障害年金は請求手続きが複雑で時間も必要となります。過去に障害認定されなかった方等多数ご相談を承っております。
保有資格
AFP 高圧ガス製造保安責任者(丙種科学)
経歴・実績
JA全農で営業職をしておりました。その後、サービス業に転職し人事、総務を担当した後、平成23年11月に千葉県匝瑳市八日市場で椎名社会保険労務士事務所を開業致しました。
社労士試験対策講座講師をはじめ、公共案件のセミナーなどの講師をしてまいりました。
所在地 | 〒289-2144 千葉県匝瑳市八日市場イ112 |
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対応可能地域 | 千葉県・茨城県・東京都 |
得意業種 | 小売業 および 飲食業 |
得意業務 | 就業規則, 雇用管理, 人事異動, 女性・高齢者・非正規労働者等, 高年齢者, 人事・賃金制度, 助成金, および 社会保険・福利厚生 |
得意事業規模 | 1~10人, 11~30人, 31人~50人, および 51人~100人 |
WEBサイト | http://sr-417.com |
インタビュー
どのような業務を中心に行っていらっしゃいますか?
労働相談や人事労務管理のアドバイスが中心です。給与計算や社会保険の手続きなども行いますが、私がお取引をさせていただいている会社さんの多くは、コンサルティングで関与しています。どの会社さんも多かれ少なかれトラブルを抱えていますが、なかなか第三者には言いづらいものです。ですから、まずはコミュニケーションを心掛けております。自分から「私はこんな人間です」ということをお話しするなど、どんどん自分を開示するようにしています。その上で、社長さんが心を開いてくださるようにしっかりお話しを伺います。お付き合いが長くなるにつれ、「椎名に話したら良いアドバイスがもらえた」と感じていただけるようになることもあり、うれしい限りです。労働相談の場合、いきなり本題から入ることもありますが、何気ないやりとりの中から社長さんに問題に気づいていただくこともあります。具体的な事例を交えてお話しすると、「それって問題なんですか?」とご質問をいただくこともあります。そこから法律のお話しになり「それは、労働基準法の第何条に違反していて、問題ですよ」「労働者が訴え、裁判になるリスクがあります」と詳しくお話ししております。突然、「社長、それは労働基準法の第何条に違反していますから〜」では、相手には伝わりませんからね。
年金の分野もお強いと伺いました。
先程の労働相談や人事労務管理とは別に、もう一つの柱が年金の業務です。年を取った時の老齢年金、ケガをされた、あるいは病気になった場合の障害年金、ご主人様や奥様などを亡くされたという場合の遺族年金、と3つの種類があり、いずれもお引き受けしております。金融機関では、土曜・日曜を中心に年金相談会を開催していますが、そこでの年金相談員の仕事も行っています。また、職員さん向けに年金研修会も行っています。
労務相談に関して、差し支えの無い範囲でお聞かせいただけますか。
ある会社で、人を解雇したいという話がありました。もちろん採用の際には、良いと思った人を採るわけですが、いざ一緒に働いてみて「この仕事にはちょっと向かないな」と思われたのでしょう。そういう場合、残念ながら解雇せざるを得ないこともありますが、まずは社長さんに、「今の仕事以外にその人にチャンスを与えることはできませんか?」「その人に対して会社はどのように指導していますか?」と、状況をお聞きします。ただ単に、気に入らないからクビ。これでは何人雇っても足りませんし、その人にとっても人格を否定されて、人生最初から曲がり角になってしまいますので、お互い不幸です。この会社の場合は、その人を他部署へ異動し、能力を発揮してもらうよう、従業員教育に関する提案を行いました。
そのような場合には、研修も行うのですか?
もちろんお受けしています。もともと学校の先生でもないし、人に物を教えることなどやったことも無かったのですが、サラリーマン時代に社内研修をしなければならないポストにつきました。人に物を教えるにはそのことを相当理解していないとできませんので、非常に苦労しましたけれど、いろいろと勉強し、「人に分かりやすく伝える」ということを経験させてもらいました。今は、それぞれの会社に対して、マナー研修から、幹部の方の研修、クレーム対応など、色々なことをやらせてもらっています。私が会社さんにお願いしていることは、「従業員研修に参加するに当たっては、一旦仕事をリセットして、集中できる環境を作ってあげて下さい。その日だけは電話も取り次がないで下さい」ということです。大事な仕事を休んで参加していただいているわけですから、もちろん中途半端になってはいけません。お互いに「今日は何をしに来たのか」を明確にして、研修に集中していただくようにしています。
社員研修の他に、セミナーの講師も務められているとのことですね。
最近ではマイナンバーについてお話しする機会が多いです。平成28年1月から雇用保険、労災保険の一部及び税務でマイナンバーが使われるようになり、平成29年からは社会保険でも使うことになります。企業では、取得したマイナンバーをしっかり管理していかなければなりません。制度全体のことはもちろん、それぞれの企業に見合った収集・管理の方法を分かりやすくお伝えしています。対象は、各地域の商工会議所や商工会の会員の企業さんが主でした。他には、建設関係の会社さんに社会保険の加入についてのお話しをすることも多かったです。国土交通省では、平成29年までに全ての許可業者の社会保険の加入率100%を目標とし、大手ゼネコンを始めとして各建設会社さんに指導しています。その関係で、下請け会社さん向けにもお話しをしています。変わったところでは、高校に行って授業もやりました。私の住んでいる隣町の高校でお願いされ、3年生向けにお話しをしました。その学校は卒業生の半数が就職するということなので、社会人になるに当たって、労働基準法や労働契約法など、社会に出たときにどういう法律で守られて、逆にどういうことに気をつけなければならないのかということを、授業で話して欲しいという依頼でした。高校生にとっては、労働基準法だとか年金と言っても面白くないわけですが、何とか興味を持ってもらえるようにと工夫をしました。例えば昨年は、パワーポイントの画面にいきなり「1億円!」と写したのです。そうすると、生徒たちは「何だ!?」となるわけです。そこから、「君たちがこれから就職して、定年を迎えるまで一生涯もらえる給料のお話しです」「一般的には、正社員だと2億数千万円、フリーターだと1億円です」「1億円もの差が出てくるんですよ」というように話を進めていきました。
じっくり企業の中に入り込んで、お仕事をされるとのことですね。
例えば、「給与計算だけを任されているからそれで終わり」、「社会保険は任されてないから関係ない」ということは、どの会社さんに対してもないですね。もちろん、委託されていませんので、深くは突っ込めませんが、色々とお話をしていく中で、従業員名簿や給与明細を見せていただいて、社会保険に入るべき人が入っていなかったら「この方は入れないとまずいんじゃないですか?」とアドバイスし、残業手当の部分を見せていただいて、「この手当ての金額は合っていますか?」「監督署が来た時に指摘されますよ」というようなお話しはしています。また、就業規則や賃金規程を確認して、実態との違いがある場合には、その点についてもアドバイスをいたします。お客さんと信頼関係を築いていくなかで、私の専門外の質問をされることも多々ありますが、「それは知りません」と返すのではなく、その後確認し連絡しております。その会社さんに興味を持って、現場を見させていただき、分からないことはきちんとお伺いします。また、こちらからお話しするときも、専門用語はなるべく使わずに、企業の実態に合わせた形で、できる限りわかりやすくお話ししております。
お客さまから喜ばれた事例をお聞かせください。
これは、昨年お取引をさせていただいた会社さんのお話しなのですが、ベテランの社員さんがいらして、就業規則を始めとして、給与計算から社会保険の手続まで、全てをやられていました。ところが、その社員さんが急に退職され、社内では誰も分かる方がいなくて、年金事務所や他の行政機関から督促状などがどんどん届いている状態でした。そんな会社さんからお電話をいただいて、溜まっている書類をひと通りお預かりし、数日のうちに全ての届出を済ませ、社長に報告しました。就業規則については、「社労士の資格を持たない方がよくここまでされたな」と思うほど細かく規定されていたものですが、最近の法改正に対応していない部分がありましたので、現在見直しを行っているところです。手続や規程の見直しを行う中で、「社労士っていうのは色々な仕事をやるのだな」「助かるな」と喜びの声をいただいております。
会社にとって人は財産だというお考えなのですね。
会社がうまくいく、いかないは、社長さんの力量もあるかもしれませんが、社長が頑張りその力が2人力、3人力になるかもしれませんが、やっぱり100馬力とはなりません。そのためには、やはり「人」なのです。会社に来てタイムカードを押して、社長が「右向け」と言えば「はい」と答え、夕方ベルが鳴ったらタイムカードを押して帰る。それでは、その人の価値をフルに活用しているとは言えません。会社はその人を活用して、本人も能力を発揮してもらう。企業にとっての人は材料ではなく、財産ですから、「人材ではなく『人財』なんですよ」と話しています。企業は、従業員へただ単に決まったお給料を支払うだけではなくて、責任に応じた処遇も満たしてあげ、その人にとって働きがいがある職場にする。「そのためにはどうしていきましょうか」というようなお話を常日頃からしています。ある企業で、すごく地に足の着いた考えを持った若い社長さんがいらっしゃり、「社長、そんなに儲かっているのなら、もっとお店を出せば良いのではないですか?」と言うと、「この仕事がうまくいっているのはスタッフのおかげです」と。確かに社内の雰囲気も良く、みな生き生きと働いているのが伝わってきます。挨拶ひとつを取っても違うのです。会社全体から良いオーラが出ている、そんな感じがします。社長さんもお店を増やせば売上が増えるのはもちろん分かっていますが、まず人をしっかり教育して、きちんと育てて、出店はそれからだというお考えだったのです。私は大変共感し、「それならば私を使ってください」「私は人の専門家です」と、いろいろと提案したところ、「社員教育、給与計算等一通り任せる」という話になり、良いお付き合いをさせていただいております。
開業されるまでの経緯をお聞かせ下さい。
最後に趣味についてお聞かせ下さい。
以前は「趣味は?」と聞かれると、「オートバイです」と答えていました。20代の後半に免許を取って、それからずっと仲間とツーリングに行っていたのです。KASAWAKIの1100ccのオートバイに乗っていたのですが、しばらく乗っていなかったところ、友人が「譲ってくれ、譲ってくれ」と何度も言うものですから、「そんなに愛されるなら、埃をかぶっているより良いか」ということで譲ってしまいました。これがきっかけでオートバイとはすっかり離れてしまいました。ずっと続いている趣味はスキーです。冬になると、家族サービスも含めて、温泉地に家族皆で出かけます。子供たちも成人し、仕事の都合をつけ、皆で行っています。昔は4WDの車を運転していたのですが、一度新幹線で新潟に行ったら、「何と楽なことか」と。それからはもっぱら新幹線スキーヤーですね。行きから「プシュッ」とできますし(笑)。昨年、取引先の車会社の社長に「この車は他のとは全然違うよ」と勧められて、スバルのレヴォーグという車を買いました。社長さんのおっしゃるとおり、今まで乗っていた車とは全く感覚が違い、動物が大地に爪を立てて走っているような感覚なんですね。おかげで女房からは「お父さん最近スピード出しすぎ」だと言われていますが(笑)、これでまたスキーに車で行くようになりそうです。
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