- 千葉県
社会保険労務士法人鈴木労務研究会
鈴木 万里子
就業規則雇用管理女性・高齢者・非正規労働者等人事・賃金制度労務問題助成金社会保険・福利厚生
昭和44年の開業以来、「親切・丁寧・迅速」をモットーに
地域密着の顧問社労士事務所として業務を続けてまいりました
近年は、多発する労使問題のご相談経験から
転ばぬ先の杖を目指して、
トラブルにならない為の就業規則づくりなどに注力しています
医療業・運輸業・建築業の経験が豊富です
世話好きな性格で、ラグビー部のマネージャー、役員秘書、
そして社会保険労務士へ。
いつでも「あなたの役に立ちたい」、そんな思いの事務所です。
保有資格
行政書士 特定社会保険労務士
経歴・実績
コスモ石油株式会社にて秘書室に勤務
平成2年10月より社会保険労務士鈴木事務所に勤務
以後、顧問先様の手続き業務、給与計算を中心に
調査立合、就業規則、労使問題に対応
所在地 | 〒278-0037 千葉県野田市野田491 |
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対応可能地域 | 茨城県全域・東京都全域・埼玉県全域 |
得意業種 | 小売業 および 医療、介護福祉業 |
得意業務 | 女性・高齢者・非正規労働者等, 雇用管理, 人事・賃金制度, 労務問題, 就業規則, 助成金, および 社会保険・福利厚生 |
得意事業規模 | 1~10人, 11~30人, 31人~50人, 51人~100人, および 101人~300人 |
WEBサイト | http://www.office-suzukisr.jp |
インタビュー
中心とされている業務についてお聞かせください。
弊所は昭和44年から続いている事務所ということもありまして、社会保険・労働保険の手続き業務を中心に行っていますが、それに加えて就業規則の作成、助成金の申請、労務相談なども取り扱っております。 最近では、未払い賃金に関する相談や、従業員に監督署に駆け込まれてしまった場合の対応に関する相談が多いですね。業種で言うと、運送業と医療業からの相談が特に多いです。運送業は、長時間労働が慢性化しているということと、給料が歩合制であることが多く、そもそも残業代に関する概念があまりありませんので、そこを突かれているケースがよく見られます。医療業では、看護師さん達が、定時になったから帰るのではなく、仕事が終わった後も自分の研鑽のためにも残っていることがありますが、労使関係が上手くいっているうちは良くても、少し問題が起こったりすると「そういえば、残業代をもらっていません」と言われてしまうことが少なくないのです。 最大2年分さかのぼっての未払い賃金の支払いとなると、金額が何百万円にもなってしまうこともありますので、中小企業にとっては非常に痛手です。もちろん、未払い賃金そのものが発生しないように早め早めの対処が必要なのですが、トラブルが起こってしまい、最終的に労働審判なり裁判になってしまった場合には、弁護士の方と連携して、対応しています。
未払い賃金に関して、どのように企業の方にアドバイスされていますか?
顧問先の会社さんには年に3〜4回賃金台帳をお借りしますので、それを見て問題になりそうなところを事前にお話しします。例えば、残業代の計算に基本給だけ含まれていて手当てが含まれていなかったり、タイムカードの始業・終業の部分で誤った認識があったり、ということは良くあるので、細かい部分まで確認しています。 加えて、実際にあった事例をもとに(もちろん企業や個人が特定できないように加工をしますが)、月1回お届けする事務所ニュースで「未払い賃金について、こんな怖いことがありました」とご紹介しています。作り話でない“生の情報”ですので、「ドキッとした」とおっしゃる社長さんも多いですね。 また、事務所内では、残業代の計算の仕方や事例研究など、職員の知識向上・情報共有のための勉強会を定期的に開いていますので、所長の鈴木でなくても安心してご相談いただけます。
未払い賃金の他には、どのようなご相談が多いですか?
最近では、従業員の方の精神疾患に関する相談も増えています。原因のひとつとして感じているのは、やはり“人が足りない”ということです。「人手が足りないのは仕方がないから、私たちで頑張ろう」と、今いる従業員が一生懸命働いて、1人にかかる負荷がすごく大きくなってしまい、結果として精神を患ったり、また、家族の方が異変に気づいたり・・・というケースもあります。運送業や医療業なども、慢性的な長時間労働が問題になっていますが、これは業界に係わらず大きなテーマです。 例えば飲食店などでは、新店舗をどんどんオープンしていこうという経営者がいて、それに追いついていかない従業員がいて、その狭間で結局、限られた方だけが頑張りすぎてしまう、という会社もあります。 労働時間が長くなると、先ほどお話した未払い賃金の問題も出てきますので、実はこれらの問題は密接に係わっているところもあります。会社は、もちろん支払うべきものは支払って、業務の効率化なども検討し、さらに言うならば、頑張っている人が正当に評価される仕組みも整えていく必要があります。
評価と賃金の問題はなかなか難しいところですね。
頑張っている人を評価していこうという意思のある会社と、それ以前の「とにかく今を乗り越えなければならない」という会社と、それぞれ状況が違いますので、その会社の実情を見ながらお話しをします。 ある程度評価の仕組みができ上がっている会社については、より正当な評価ができるように制度全体のお話しをしたり、潜在化・顕在化している問題の解決方法や改善のタイミング等をひとつひとつ整理していくようなアドバイスの仕方になります。 今を乗り越えなければならない、という会社には、今払っているお給料の総額をなるべく変えずに法律を守る形にもっていくようなアドバイスをします。もちろんその場合でも、どこが違法で、どうすれば適法になるかについてお話して、理解していただくようにしています。
給料の払い方ひとつにしても、業界ならではの慣習があったりしますよね。
そうですね。「うちの業界あたりはこれで普通だ」という社長さんもいらっしゃって、中には私の顔を見ると「あ、うるさい人が来たな」という方もいます。やはり、いざというときに会社が不利になるようなことがあってはいけませんので、耳の痛くなるようなことを言うこともあります。あまりいい事ばっかり言って、会社を守れないのでは、何のための顧問か分からなくなってしまいますから。 実は、最初のうちはなかなかそれができなくて、お客様から何か要求があったら、それに応えるというやり方でした。それがある時から、「ちょっと待て、それは本当に会社のためになるのだろうか」と思うようになり、しっかり事の善し悪しをお伝えすることが大事で、「鈴木はうるさい」と言われるぐらいのことがあっても、会社のためになることであればはっきりお伝えするのが良い、と考えるようになりました。
鈴木先生は、年金関係もお強いと伺っております。
冒頭にもお話ししましたとおり、当事務所は昭和44年から続いている事務所で私が2代目なのですが、父母が経営していた時代はお年寄りが年金事務所に行くのも大変でしたし、そもそも年金についての情報も少ない時代でした。そこで父母が地域の方の老齢年金や障害年金、遺族年金などの年金相談を行っていて、口コミで地域の方々みなさんに来て頂いていたのです。 それを引き継ぐ形で、私も一通り年金の勉強や実務を重ねておりますので、他の社労士の方と比べると、強い部分はあるかもしれません。 労災保険や健康保険の手続きを行っている中でも、ご本人がペースメーカーを入れられたり、人工肛門を付けられたり、透析を始められたりした場合などには、「障害年金をもらえる可能性がありますよ」と、こちらからお声掛けをしています。 老齢年金は、最近では「ねんきん定期便」に細かく丁寧に情報が書かれていますので、皆様の理解も進んでいますが、障害年金などはまだまだ知られていません。ご相談に来られる方は、本当に困っていらっしゃるので、私どもで何とかお手伝いができればと思っております。
就業規則の作成にも力を入れているとのことですね。
以前は、就業規則は「あれば良い」という風潮でしたが、最近では、「自社に合ったものを作って欲しい」とか、「法改正に対応するように直したい」という会社が増えていまして、また、作成するに当たっても3ヶ月から4ヶ月くらいかけて、何度も打ち合わせをしながら、社長さんの思いを込めたり、一文一文細かく作っていくことが多いですね。
業務を行うにあたって、心がけていらっしゃることはありますか?
これは父の時代から変わらず行ってきたことですが、「親切・丁寧・迅速」これに尽きます。当事務所は女性が多いこともあってか、職員が皆細やかな対応を行っています。お客様からお問い合わせを頂いた際にも、単に質問に答えるだけでなく、「じゃあ、これはいかがですか?」「関連してこういうことはありませんか?」と、お困りな事がないか、色々とお伺いさせて頂きます。 例えば、ゴールデンウイーク前に赤ちゃんが生まれた従業員の方がいて、ご本人は「手続きは急がなくて良いです」と言っていたとしても、「赤ちゃんが病院にかかることがあってはいけませんよね。次に出社されるのは休み明けで、その間ずっと保険証がないままだとお困りでしょうから、じゃあ資格証明をもらってきましょう」といったように、こちらから色々と気を配って動いています。こういうやり取りを見ると、うちの職員も皆親切が身についているなぁと改めて感じます。それから、「それは明日でも良いのでは?」ということでも、フットワーク良く「では、今から伺います」と動いてくれています。 今は、社会保険や労働保険の手続きは全部電子申請に切り替えいますので、その分お客様のもとに訪問する時間が取れ、以前より更に動きが良くなっています。 お蔭様で頼りにされる事も増えていまして、忙しいときには相談の電話が次から次へと途切れずにかかってくるということもあります。これは信頼の証だと、大変ありがたく受け止めております。
開業するまでの経緯についてお聞かせいただけますか?
最後に趣味についてお聞かせ下さい。
趣味は仕事です。朝からずっと、夜中もお仕事。強いて挙げるならば、何年もやっていませんが、ハワイアンキルトと、大学から社会人までラグビー部のマネージャーをやっていましたので、ラグビー観戦や、その他のスポーツ観戦も好きです。
ちょっとした疑問もすぐに解決できます。
お気軽にご連絡ください。