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城谷司法書士・行政書士・社労士事務所
城谷 裕司
就業規則労務問題
社労士に加えて、司法書士と行政書士の資格を持っていることから、法律に関連する事項を得意としています。具体的には、労務相談や雇用契約書の作成・確認、就業規則の整備などがありますが、司法書士や行政書士としての業務として、会社登記、許認可申請、M&A対策なども行っています。他にはセミナー講師を務める機会も多く、経営者が集まる団体などで、経営理念と就業規則をリンクさせ、社員のモチベーションアップを図っています。
保有資格
行政書士、司法書士、宅地建物取引主任者
経歴・実績
特定社労士の他に司法書士として26年以上の実績があり、裁判例などに精通し、また、自分自身も日本酒製造メーカーの経営者なので、机上の空論や法律の建前だけではなくて、顧客と同じ目線に立ったアドバイスができます。
さらに上場企業の社外取締役を歴任したり、現在も東証一部上場企業の顧問をしており幅広い知識を有しています。
所在地 | 〒650-0034 神戸市中央区京町79番地 日本ビルヂング507号 |
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対応可能地域 | 神戸市およびその隣接県 |
得意業種 | 製造業 および 建設業 |
得意業務 | 就業規則, 社内規定, 労務問題, 解雇, 未払い残業, および あっせん調停 |
得意事業規模 | 1~10人 および 11~30人 |
WEBサイト | http://joya-kobe.com/ |
インタビュー
どういった分野をお得意とされているのですか?
社労士に加えて、司法書士と行政書士の資格を持っていることから、法律に関連する事項を得意としています。具体的には、労務相談や雇用契約書の作成・確認、就業規則の整備などがありますが、司法書士や行政書士としての業務として、会社登記、調停申立、少額訴訟、許認可申請、M&A対策なども行っています。
他にはセミナー講師を務める機会も多く、経営者が集まる団体などで、経営理念・経営方針と就業規則をリンクさせた内容や、最近では、「働き方改革にどう対応していくか?」という内容で話しています。
働き方改革については、関心をもっている経営者の方が多いですね。会社として生産性を上げることが必要になりますが、それに伴って、評価制度や賃金制度、退職金制度などの見直しを考える方も増えてきている印象です。
労務相談は、どのような内容のものが多いのでしょうか。
本当に色々な相談がありますが、特に多いのは、問題社員への対応、解雇に関する問題、社員のモチベーション向上に関するものなどでしょうか。巷で言われているように、最近では「人」についての問題で悩まれている経営者の方が増えています。
ご相談に来られたお客様には、起きてしまった事象への対応はもちろんのこと、今後リスク管理として会社がどういう対応を取れば良いかについても、アドバイスいたします。
今はインターネットで就業規則や雇用契約書なども、ある程度の情報は出てきますが、それが正しい情報とばかりとは限りません。整合性が取れていなかったり、歯抜けになっていたり、会社の実態と合わなかったりなど、形を整える必要がありますので、そういった部分をチェックしたり、アドバイスをすることが多いです。
もともとは司法書士として開業されていたと伺いました。
平成9年に司法書士事務所を開業しまして、神戸火力発電所建設の「プロジェクトファイナンス(総額2000億円)」に関与したり、阪神大震災後の被災者に対する相談(阪神淡路まちづくり支援機構)やマンション再建(東灘区・魚崎市場、兵庫区・等価交換)を行ったりしていました。他には、家庭裁判所の遺言執行や、相続財産管理人・成年後見人への就任、一部上場企業のM&A手続・相談なども手掛けました。
その後、平成21年頃から、社労士が隣に事務所を構えるビルにいたのですが、お客様の「人」に関することで相談をしようと思っても、その社労士の方が忙しいということで、なかなか聞けない状況が続きまして、「それならもう自分で勉強して社労士になろう」と思ったのがきっかけで、資格を取得して開業しました。
社労士は、憲法、民法、商法、会社法などは扱う分野ではないのですが、その部分については司法書士・行政書士としての「法律家の知識と経験」がありますので、ひとつの問題に対しても広い角度からアプローチできるのが強みです。
社労士・司法書士・行政書士事務所の他に、企業も経営していらっしゃるのですね。
平成14年に経営破綻した日本酒蔵を買い取って、経営しています。自分自身も経営者なので、机上の空論や法律の建前だけではなくて、お客様と同じ目線に立ったアドバイスができます。
私も経営者として、人のこと、数字のことなど、本当に苦労しています。過去に人の問題でトラブルがあって、「これはもうアカンかな」と思ったこともありました。それ以外にも色々な経験をさせてもらっています。
ですから、「人の問題は大事だ」と身を持って感じているので、お客様が困っていることを「何とかしてあげたい」と本気で思えるのかもしれません。
社長から「人」の問題の相談を受けていると、労働者に対する感情が先に来てカーッとなり「裁判に持ち込む」とおっしゃる方もいます。そのときでも、私は年齢も50を過ぎましたし、専門家として30年近くやっていて、経営者としても十数年やっていますので、ある程度、説得力のあるお話しができるようになってきたのかなと自負するところもあります。
その社長には、「売り言葉に買い言葉で、労働者の方と争ってもええけども、実際に裁判になったら時間もかかるし大変ですよ。それやったら、多少納得できない部分があったとしても、賃金の何ヶ月か分を払って和解した方が、会社のためではないですか?」ということで、問題を早期に解決して、本来の仕事に専念してもらう方向でアドバイスしました。
裁判例や和解例なども色々と分かっていますので、お客様にとって何が最善かを常に考え、本当に妥当な落としどころを見つけ、ご納得いただく。それもできるような年齢になってきたのかなと、ふと思うこともあります。
お客様との「考え方の共有が大事」だという考えをお持ちなのですね。
例えば、ある社労士の方は営業的な観点から、会社のリスクを並べ立てて、「社長これはやっていますか?やっていなければマイナス5点です」「問題社員への対策はできていますか?できていなければマイナス10点です」・・・として、「50点以下の方は危険ですよ!すぐにウチの顧問になって下さい」と、脅して壺を売るようなやり方をする方もいて、私は「そうじゃないんやろな」と思っています。
私は、会社と労働者は対立するのではなくて、対等な関係のもとに、あるひとつの方向を見て、一緒にその方向に進んでいかなければならないと思っていまして、その中で、未来型、現在型、過去型に分類してセミナーでお話ししています。
「未来型」は、理念を共有して、労働者のモチベーションを上げていく方向性。あるいは「●年経ったらあなたのポジションはこうですよ」と、例えば評価制度や賃金制度を公開してやっていくというプラスの発想です。
「現在型」は、リスク管理を重視して、就業規則の服務規律や解雇事例を列挙したりという方向性。
「過去型」は、厚生労働省の雛形をダウンロードしてそのまま使っているような状態。
その中で、「だんだん過去型から未来型に持って行きましょう」という内容で話します。そうすると、会社を良くして行きたいという考えをお持ちの社長からは、「具体的にはどうやっていったら良いのですか?」とお声掛けをいただき、お付き合いが始まることもあります。まずは社長と考えを共有するところが大事ではないかと思うのです。
良く「電気ドリル」の例で言われますけれど、電気ドリルを買うのは、電気ドリルそのものが欲しいのではなくて、それを使って木に穴を開ける、穴を開けることによって犬小屋を作る、犬小屋を作ることによって犬と一緒の楽しい生活を送るというのが本当の目的です。
社長から「●●がしたい」と相談があった時でも、最終目的は何なのか、会社にとっての最善は何なのかを、きちんとお聞きする必要があります。そこに、私の知識や経験を通じて解決策を提案するということを目指しています。場合によっては、社長にとって耳の痛いこと、あるいは、望んでいないことでもしっかりお伝えしなければなりません。
やはり大事なのは、「会社をどう良くしていくか」ということですから。
やりがいを感じられるのは、どういう時ですか?
「城谷さんに相談して良かった」というお言葉をいただいたり、暗い顔をして事務所に来らた方が、「方向性が見えて良かった」と明るくすっきりした表情で帰って行くのを見ると嬉しいですね。
後は、社長もご自身で答えが見えていて、背中を押して欲しいこともあると思うのです。もちろん社長の思いとは違う回答を出すこともありますが、おおむね社長の考え方に賛同できる場合が多く、「そこは私も同じ考えですよ。前に進んで良いと思います。具体的には・・・」として、お話しすると、「城谷さんもそういう考えやったら、思い切ってできるわ」と一歩踏み出していただける。そういう部分で頼りにされているところもあるのかなと 思います。
お仕事をするに当たって心がけていることをお聞かせいただけますでしょうか。
3つありまして、まずは、プロとして常に研鑽し、ミス無く、迅速丁寧な対応をするということです。私たち士業というのは、社労士にしても司法書士にしても行政書士にしても、依頼者ご本人ができないことをサービスとして提供するのが役割です。皆さん「早く決着を付けたい」としてご相談に来られるわけですから、それにお応えするために、迅速丁寧に、そして特に正確に対応して、ご本人の役に立ちたいと思っています。
もうひとつは、先程のお話と少し重なりますが、社長の背中を押して差し上げたり、社長の本来の仕事に専念できる環境づくりのお手伝いをすることで、孤独な経営者に寄り添って、その会社に成長していただいて、地域の雇用も含めて大好きな神戸を元気にしたいということです。
それからもうひとつは、我々が更に質を高めて正当なサービスを提供することで適正なサービス料をいただいて、事務所を安定させ、仕事を通じて職員皆が成長していければ、ということです。
座右の銘についてはいかがでしょうか。
中村天風さんが仰った「真善美」という言葉です。愛と誠と調和という意味ですが、これを大切にしています。人と人の間においては、結局は「真心」が大事だなと。これは、お客さんに対してもそうですし、従業員に対してもそう、接する人皆に対してです。
今後の事務所の方向性についてはいかがですか?
それから、今は経営者の高齢化が進んでいる中で、後継ぎがいないという問題もあります。そのため、M&Aが増えていて、監査や財務上の問題もあるのですが、もちろん「人」に関わる労務監査も出てきます。このあたりも力を入れていかなければならないと考えています。
最後に趣味についてお聞かせください。
乗馬が好きです。先日も乗ってきました。太腿をぐっと締めて、腰を正して乗りますので、体幹トレーニングにもなります。乗った後2日ぐらいは筋肉痛になりますが(笑)。
ゴルフは月1回か2回くらい、お付き合い程度で行きます。兵庫県はゴルフ場の数が全国で2番目に多いんですよ。
他には、歌が好きで、ギターも浜田省吾、アリス、松山千春等を趣味程度に弾いています。
時間がある時には映画を観に行ってリフレッシュすることもあります。
ちょっとした疑問もすぐに解決できます。
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